ホームコラム記事キャッシュレス決済他院と差がつく!クリニックがキャッシュレス決済を導入する7つのメリット

他院と差がつく!クリニックがキャッシュレス決済を導入する7つのメリット

「他のクリニックと差別化するために、キャッシュレス決済を導入したい」とお考えのクリニック経営者は多いでしょう。飲食店などと比べて医療機関におけるキャッシュレス決済の普及率は低いため、いち早く導入すれば他院との差別化が期待できます。 今回の記事では、クリニックがキャッシュレス決済を導入するメリットを7つ紹介します。キャッシュレス決済の種類や選び方も説明するので、ぜひ参考にしてください。

クリニックや医療機関におけるキャッシュレス決済の普及状況

クレジットカード決済QRコード決済電子マネー決済
医療機関57.4%3.7%4.7%
全業種55%55%25%

出典:医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書|厚生労働省

厚生労働省が2021年に調査した「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」によると、デビットカードを含むクレジットカードを利用している医療機関は、57.4%に達していることがわかりました。カードを使ったキャッシュレス決済を導入済みの医療機関は半数以上を占めるものの、QRコード決済を導入している機関は3.7%、電子マネー決済は4.7%となっています。

2021年に経済産業省が発表した「キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果」では、全業種におけるクレジットカード決済の導入率が55%、QRコード決済が55%、電子マネー決済が25%でした。

全業種と比較すると、医療機関のおけるキャッシュレス決済は普及が遅れていると言えるでしょう。

出典:キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果|経済産業省

医療機関でキャッシュレス決済が進まない理由

クリニックにおけるキャッシュレス決済の導入が進まない理由として、コストがかかる点が挙げられます。ここで言うコストとは、キャッシュレス決済の利用にかかる決済手数料、導入費用などです。

キャッシュレス決済では、手数料の相場は約3.0%です。そのため、患者様によるキャッシュレス決済の利用頻度が上がると、手数料の支払い金額も増加します。さらに、初期費用として決済端末機の導入コストやインターネット回線の契約などが必要になる場合もあり、クリニックにとって大きな負担になることが予想されます。

しかし、キャッシュレス決済の導入には多くのメリットが多くあることをご存じでしょうか。以下では、そのメリットについて紹介します。

クリニックにキャッシュレス決済を導入するメリット

キャッシュレス決済を導入することで得られるメリットは以下のとおりです。

メリット①患者様が現金を持ち歩かなくて良くなる

クリニックでキャッシュレス決済が利用できれば、患者様は現金を持ち歩かなくて済みます。病院を利用する人の中には、「急に来院することになって、手持ちの現金がない」という人もいらっしゃるでしょう。そのような場合にキャッシュレス決済が使えると、利便性が高まるだけでなく医療費の未払い防止につながります。

メリット②クリニック内で待ち時間が短縮される

患者様のクリニックへの不満点のひとつとして、待ち時間の長さが挙げられます。診療前後の待ち時間が長いと、別のクリニックに乗り換えられるリスクがあるでしょう。キャッシュレス決済が使えれば、待ち時間を短縮できます。

また、キャッシュレス決済ならお釣りの確認など現金のやり取りも必要ありません。会計にかかる手間や時間を省くことでも、患者様の待ち時間を短縮できます。

メリット③非接触で衛生的に支払いができる

新型コロナウイルス感染症の拡大後、感染防止の観点から非接触型のキャッシュレス決済が注目されるようになりました。それは、現金支払いが長年行われてきた医療機関も例外ではありません。キャッシュレス決済なら、患者様だけでなく会計担当者への感染拡大を防止できるので、衛生面に配慮したクリニックの運営を実現できます。

メリット④会計業務の負担が軽減される

クリニックの会計業務の負担が軽減されるのも、キャッシュレス決済を導入するメリットのひとつです。会計処理を担当するスタッフは、受付処理や電話対応、問診表の入力など会計業務以外の対応に追われています。数が多いと対応スピードが追いつかず、患者様を待たせることになってしまいます。

キャッシュレス決済を導入すれば、現金管理やお釣りの確認といった現金でのやり取りにかかる時間の短縮が可能です。さらに、レジ締めの集計業務も簡略化でき、会計処理の業務負担が軽減されます。担当スタッフは空いた時間を他の業務にあてることができ、業務全体の効率化につながるでしょう。

メリット⑤集客のきっかけとなる

患者様の中には、特定のキャッシュレス決済手段で診察料金を払えるかどうかでクリニックを選ぶ人もいます。その理由は、キャッシュレス決済の利用でポイントやマイルが貯まるなど、利用者にとってメリットがあるからです。

クリニックの診察料金でポイントが貯められ、さらにはポイント払いができれば患者様の利便性が高まります。つまりキャッシュレス決済の導入は、集客のきっかけになるだけでなく、患者様の満足度向上にもつながるのです。

メリット⑥他のクリニックと差別化できる

冒頭でお伝えしたとおり、全業種と比較してキャッシュレス決済を導入している医療機関は多くありません。クレジットカード利用を開始している医療機関はありますが、電子マネー決済やQRコード決済の普及率はまだまだ低いと言えるでしょう。

そのような状況で利便性の高いキャッシュレス決済を積極的に導入すれば、他のクリニックと差別化でき、選ばれやすくなるでしょう。

メリット⑦オンライン診療に対応しやすくなる

コロナ禍の今、オンライン診療を始めるクリニックが増えています。ただし、スマホで診察予約や受診、会計が完了するオンライン診療には、キャッシュレス決済の導入が必須です。

オンライン診療でキャッシュレス決済が利用できなければ、未払いが発生するリスクが高くなり、回収に手間がかかってしまうでしょう。患者様に対しても、銀行振込や来院しての支払い対応など、負担をかける恐れがあります。

したがって、今後オンライン診療に対応し、患者様やクリニックスタッフの負担を軽減するためにも、キャッシュレス決済の導入は重要です。

キャッシュレス決済の種類と特徴

ここでは、代表的なキャッシュレス決済手段であるクレジットカード決済、デビットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済についてそれぞれの特徴を表にまとめました。

キャッシュレス決済の種類特徴
クレジットカード決済・日本でもっとも利用比率が高いキャッシュレス決済
・ICチップ、磁気ストライプ、タッチ決済の3種類がある
・後払いシステムを採用
デビットカード決済・患者様の銀行口座と紐づけ、預金残高の範囲内で利用可能
・支払いをすると預金残高から引き落とされる仕組み
・銀行のキャッシュカードで決済できるJ-Debit、VISAやJCBなど国際ブランドの決済ネットワークを利用したブランドデビットの2種類がある
電子マネー決済・交通系電子マネー(Suica、PASMOなど)や流通系電子マネー(楽天Edy、nanaco、WAONなど)、後払い制が主に利用されるQUICPay、iDなどがある。
・前払い制は事前に金額をチャージする。後払い制はチャージの必要がない
QRコード決済・アプリを使ったキャッシュレス決済手段
・クリニックがQRコードを提示し患者様がスマホで読み込む方法と、患者様がQRコードを提示しクリニックが読み込む方法の2種類がある

クリニックで利用するキャッシュレス決済の選び方

ここではキャッシュレス決済手段の選び方を紹介します。

利用者数が多いかチェックする

2022年現在、日本でもっとも利用者数が多いのがクレジットカード決済です。最近ではECサイトを利用したオンラインショッピングも普及し、クレジットカード払いを選択する人が多くいます。

また、患者様の年齢層に応じて種類を選ぶことも大切です。一般的に、若年層はクレジットカード決済だけでなく、電子マネー決済、QRコード決済も使い慣れている傾向にあります。例えば、小児科クリニックを運営していて、子どもを診察に連れてくる親の年齢が20代中心であれば、電子マネー決済やQRコード決済を導入すると、利便性が高まるでしょう。

患者様にとって便利な端末機を利用できるか確認する

キャッシュレス決済を導入するなら、診療機支払機やクリニック窓口に通常の端末機を設置する必要があります。その端末機が、患者様と会計スタッフにとって使いやすいかも事前に確認することが大切です。

例えば、こちらは日本決済情報センターがキャッシュレス決済の導入支援しているクリニック用の決済端末機です。

この診療費支払機はスムーズに操作できる画面構成で、自動音声で金額を読み上げてくれるのでタッチパネル操作に慣れていない患者様でも使いやすいのが特徴です。現金支払いだけでなく、クレジットカードやJ-Debitでの支払いもできます。正確な自動計算で会計業務が負担され、安心して利用できるでしょう。

一方でこちらの端末機は「電子マネー」や「QRコード決済」が導入できないため、導入したい決済サービスに合わせて端末機を検討することをおすすめします。

出典:診療費支払機FHP-S11|グローリー株式会社

クリニックにキャッシュレス決済を導入して差別化を図ろう

クリニックでキャッシュレス決済の利用を始めると、患者様の利便性が高まり衛生的な支払いが実現します。さらに、スタッフの会計業務にかかる負担も軽減されるので、双方にとってメリットがあると言えるでしょう。

私たち日本決済情報センターは、クリニックでのキャッシュレス決済導入を支援しています。また、複数の決済サービスを一括で導入できるようお手伝いしているので、面倒な手続きをすべてお任せいただくこともできます。キャッシュレス決済の導入をご検討されているなら、ぜひお気軽にご相談ください。

決済サービスの導入に関するご相談や、
ご不明点がございましたらお気軽にご連絡ください。

株式会社 日本決済情報センター
(英文)Japan Settlement Information Center Ltd.
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