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キャッシュレス決済を導入!種類や導入方法、メリットを徹底解説

今や大企業だけでなく、中小企業や個人店舗でもキャッシュレス決済を導入する店舗は増加傾向にあります。この流れに乗り遅れないために、それぞれの店舗に合った決済手段を取り入れることは必須と言えます。 しかし新規店舗オープンに向けて準備する中で、「決済方法はどうすればいいのだろう」と悩む担当者の方は少なくありません。また、経営者の中には「キャッシュレス決済を導入しようか迷っている」という方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回の記事では、キャッシュレス決済の種類、お店やお客様のメリット、導入方法を具体的に解説します。

キャッシュレス決済の種類

キャッシュレス決済の種類として、主に次の4種類があります。

  • クレジットカード決済
  • 電子マネー決済
  • 後払い制電子マネー決済
  • デビットカード決済
  • QRコード決済

手数料は、決済方法や事業形態によってばらつきはありますが、経済産業省が2021年に実施したキャッシュレス決済実態調査アンケートでは、手数料率はどの決済手段も3~5%前半と報告されています。

ここでは、上記4種類のキャッシュレス決済手段について、それぞれの特徴について解説します。

参考:キャッシュレス決済 実態調査アンケート集計結果|経済産業省

クレジットカード決済

クレジットカードは、日本でもっとも利用比率が高いキャッシュレス決済です。経済産業省のキャッシュレス決済比率によると、2022年度の国内取引額は93.8兆円で増加傾向にあります。クレジットカードには、ICチップ、磁気ストライプ、タッチ決済の3つのタイプがあり、国内はICチップが主流です。海外でよく使われているタッチ決済には、サインや暗証番号が必要ありません。

また、消費者はクレジットカードを利用すると、サービスや商品をその場で受け取り、代金は後日支払うという「後払い」の仕組みが取られています。

出典:2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省

電子マネー決済

電子マネーは、デジタルデータで決済手続きをする方法です。交通系電子マネー(代表的なものにSuica、PASMOなど)と流通系電子マネー(Edy、nanaco、WAONなど)があります。

消費者が電子マネーの利用を開始する際、個人審査の必要ない場合もあり、クレジットカードを保有していない若者が利用しやすいキャッシュレス決済です。経済産業省が公表したキャッシュレス決済比率によると、2021年時点で電子マネー決済はクレジットカードに続いて利用率が高いのも特徴のひとつと言えるでしょう。

電子マネーは主に、前払い制を採用しています。事前に金額をスマホやICカードにチャージし、店頭で支払う仕組みです。スマホやICカードを、店頭レジに設置した専用端末機にかざすと支払いが完了します。

出典:2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省

後払い制電子マネー決済

電子マネー決済には、上記の交通系と流通系の他に、後払い制電子マネー決済があります。例えば、 QUICPay(クイックペイ)やiDが後払い制電子マネーです。消費者は利用金額を後日支払う仕組みです。電子マネーにクレジットカードを紐づけて、支払いを行います。

後払い制電子マネーではあらかじめチャージする必要がなく、残高不足を気にせず買い物できるのが大きなメリットです。

デビットカード決済

デビットカードは、利用者の銀行の預金残高の範囲内で利用できる決済です。利用者が決済をするとデビットカードと紐づけされた銀行口座から、代金が引き落とされる仕組みです。銀行が口座利用者に対し発行するものが多いです。銀行が口座利用者に対し発行するものが多く、利用者は銀行の預金残高の範囲内で利用できます。

デビットカードには、J-Debitとブランドデビットの2種類があります。銀行のキャッシュカードを利用したサービスがJ-Debit、VISAやJCBなど国際ブランドの決済ネットワークを利用したサービスがブランドデビットです。

QRコード決済

QRコード決済とは、アプリを使ったキャッシュレス決済手段です。使い方には2種類あります。

  • 店舗がQRコードを提示し、利用者がスマホで読み込む
  • 消費者がQRコードを提示し、店舗が読み込む

1つ目の方法では、店舗はQRコードを読み取る専用端末機を準備する必要がありません。そのため、初期費用が抑えられるというメリットがあります。QRコード決済には前払い、後払い、都度利用があるので、利用者にとって選択肢が広がるのもメリットのひとつです。

【お客様】キャッシュレス決済システムを導入するメリット

店舗にキャッシュレス決済を導入するメリットを解説します。

現金を持たずにお買い物が可能

キャッシュレス決済で買い物が完結できると、現金を持ち歩かなくて済みます。買い物でATMや銀行を探す必要がないだけでなく、会計時も現金のやりとりがなくスムーズです。高額な商品を購入する場合でも、多額の現金を用意する必要がないので、安全に買い物できるのが大きなメリットです。

非接触決済のため衛生的に安心

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出先で衛生上の安全面をいつも以上に気にするお客様が増えています。その点、キャッシュレス決済なら自分のスマホやカードで支払いができるので、現金支払いのように店員と接触する必要がありません。したがって、キャッシュレス決済なら安心して買い物ができるでしょう。

ただし、クレジットカードではサインや暗証番号の入力が必要な場合もあります。ペンや端末機に触れることに抵抗のあるお客様もいる可能性があるため、複数のキャッシュレス決済手段を用意しておきましょう。つまり、非接触型のキャッシュレス決済があれば、お客様も衛生的に買い物ができるというメリットがあります。

ポイントが貯まる

電子マネーやQRコード、クレジットカードといったキャッシュレス決済を利用するお客様の中には、ポイントを貯めることを目的としている人もいます。「買い物をするたびにポイントが貯まる」「チャージ額の◯%還元」「マイルが貯まる」など、お得なサービスが利用できるからです。

ポイントを集めるために特定のキャッシュレス決済が利用できる店舗を探しているお客様もいます。そのため、キャッシュレス決済を導入する際には、利用者数が多く、お客様にとってもお得なサービスを提供しているブランドを選ぶことが大切です。

【店舗】キャッシュレス決済システムを導入するメリット

次に、店舗側から見たキャッシュレス決済を導入するメリットについて解説します。

現金管理の手間が省け効率的になる

店舗側のメリットとして、キャッシュレス決済になると現金管理の作業を効率化できる点があります。レジ締めでは、伝票上の売上とレジ内の現金が一致せず集計に時間がかかることも少なくありません。その点、キャッシュレス決済は現金管理の手間が省けるため、ミスが減少するでしょう。

顧客満足度の向上につながる

キャッシュレス決済の活用は、顧客満足度の向上に貢献できます。お客様にとっても現金管理は煩わしいもの。手持ちのお金がなくても、カードやスマホさえあれば買い物やメニューの注文をすることができ、スムーズで顧客満足度が高いサービスのご提供につながるでしょう。

さらに、海外からの観光客にとってもキャッシュレス決済は便利です。日本の小銭管理がうまくできなかったり、言語が使えなかったりしても、キャッシュレス決済ならストレスなく買い物ができます。

キャッシュレス決済は、顧客満足度の向上だけでなくお店のファン作りも期待できるでしょう。

機会損失を防ぎ売上が向上する

キャッシュレス決済は、「今すぐ買い物がしたい」というお客様の思いを後押しできます。つまり、お店は機会損失を回避できる、というメリットがあるのです。現金が足りないので欲しいものをあきらめる、ということがなくなり売上単価も向上するでしょう。

このように、キャッシュレス決済を使うお客様の思いに応えられ、お店の売上向上につながります。

キャッシュレス決済の導入方法は2種類

キャッシュレス決済の導入方法には、2種類あります。

  • 直接契約
  • 決済代行会社との契約

それぞれについて詳しく解説します。

直接契約

直接契約では、アクワイアラと呼ばれる加盟店契約会社とお店が個別契約をします。アクワイアラは、クレジットカードの国際ブランドからライセンスを取得し、加盟店の審査や管理を実施します。例えば、VISAやJCBのクレジットカードが利用できるようにしたいという場合、それぞれのアクワイアラに問い合わせ、別々の契約が必要です。

代行会社を利用したいため、決済手数料が抑えられるというメリットがあります。一方で、問い合わせ、手続き、契約書、売上管理などアクワイアラの数に応じてタスクが増えるため、手間がかかるというデメリットがあります。入金のタイミングも異なり管理が煩雑になることもあるので、業務が非効率になる可能性があるでしょう。

決済代行会社と契約

決済代行会社は、キャッシュレス決済の導入を代行してくれます。決済代行会社1社と契約するだけで、複数の決済手段が使えるようになるので、多くの店舗が利用しています。

決済代行会社を利用するメリットは、導入手続きや管理が効率的になることです。直接契約のように、それぞれの決済サービス会社に問い合わせる必要がないので、手続きがスムーズに完了します。

一方、デメリットは決済代行会社への手数料がかかることです。しかし、さまざまな手間が省けたり、運用や審査に関するアドバイスを受けられたりするので、結果的にコスト削減につながります。したがって、決済代行会社を利用するメリットは大きいと言えるでしょう。

キャッシュレス決済導入の手順:決済代行会社を利用した場合

決済代行会社を利用した場合の、導入手順について解説します。

  1. お問い合わせ
  2. サービス・端末機のご案内
  3. 各種申込書のご提出
  4. 加盟審査
  5. システム設定、端末機設置
  6. サービス開始

まずは決済代行会社のホームページに設置されたお問い合わせフォームから連絡します。すると、決済代行会社より、お客様の希望に合ったサービスや端末機の提案が受けられるでしょう。お店側のニーズと一致していれば、申込書に必要事項を記入・捺印し提出。その後、加盟審査が実施され、無事に通過すればお店へシステムが設置されます。そして、キャッシュレス決済サービスが利用できる、という流れです。

決済代行会社はキャッシュレス決済の導入をワンストップで完了できます。

キャッシュレス決済の導入は代行会社の利用が便利

キャッシュレス決済には、クレジットカード決済、電子マネー決済、デビットカード決済、QRコード決済などがあり、それぞれ特徴が異なります。客層や各キャッシュレス決済のサービス内容を理解し、お店にとって適切なキャッシュレス決済を導入しましょう。

導入にはキャッシュレス決済代行会社の利用が便利です。代行会社を利用すれば、手続きの手間が省けるだけでなく、お困りごとがあった際のさまざまなサポートを受けられるからです。私たち日本決済情報センターは、ヘルプデスクを設置し365日サポートいたします。加盟店の皆様への詳しいサービス内容をご案内しますので、お気軽にお問い合わせください。

決済サービスの導入に関するご相談や、
ご不明点がございましたらお気軽にご連絡ください。

株式会社 日本決済情報センター
(英文)Japan Settlement Information Center Ltd.
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